パウダーコートはねじ山や貫通穴まで張り付くので、必要なところはタップで再度ねじ山を立ててやります。
殆どがM6なのですが、M5やM8も有り、細目と云うねじピッチが細かいのもあるので注意して作業します。
シャフトが通るようなところでも、ガタがあり、塗装膜が厚くても充分貫通する所もありますが、精度が必要な穴も数か所あります。
そこは寸法に合ったリーマを使って穴を通してやります。決してドリルで通してはいけませんよ。。。
タペットはシックネスゲージを使うやり方が一般的です。
例えば設定が0.08mmの場合0.09mmが隙間に入らず、0.07mmが入ったら隙間は0.08mmと云う事になるのですが。。。
これが上手くいっても、寒い日と暑い日では変わります。
僕の場合は、例えばこのバイクのタペットのネジは0.75mmピッチです。
なので、1回転で0.75mm隙間が出来ます。
0.08mmの場合いは、0.08÷0.75×360=38.4なので38.4°回せば0.08mmになります。
半回転で180°、1/4回転で90°。。。1/8で45°ですので、ボルトが当たった位置でナットを軽く締めて大凡で45°より小さくなるように開けてボルトをナットをきつく締めます。
そして指でちょいと横に振って、縦にガタがあるかどうか動かします。
ほんの少し(かすかに)動いたらオッケーです。
そんなもんでやってますので直ぐに終わります。
その際、サスペンションのリザーバータンクはフレームから外した方がやりやすいです。
エアークリーナーボックスもネジを全て外しガタガタにして少しでも楽にエアークリーナーのダクトが入りやすくします。
最初にエンジン側を入れますが、ダクトが邪魔します。
僕のダクトは新品なので大丈夫でしたが、古い物をそのまま使う場合はヘアードライヤーでダクトを温めてからやると楽です。
前後しますが、タペット調整の前にヘッドのボルトはトルクレンチを使って規定値で締めましょう。。
今回しくじったのがデコンプです。
キックギアに嵌っているのですが・・・外した覚えが無いので見ないで組んだらデコンプレバー(キック側)が少しずれてました。
合わせマークがあるので、クラッチのカバーを組む前に確認しましょう。。
ハンドデコンプのケーブルは生産終了品で入手困難なパーツになってます。
大事に使いましょう。。。とは云え社外品ならばまだ探せばある様です。国内ではありませんでした。。。
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